第3回岩手医科大学先端医療研究センター公開シンポジウム
「超高磁場MRIが拓く画像フロンティア」
― 何がどこまで見えるのか? ―
日時: 平成15年11月1日【土】 9:00−17:00
場所: 岩手県医師会館ホール
主催: 岩手医科大学先端医療研究センター
プログラム
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開会の挨拶: 先端医療研究センター長 佐々木 和彦 教授
【生理部門・病理部門】 成果発表セッション
9:00‐9:15 座長:立川 英一
1.「単量体型G蛋白Rhoによるセロトニンで発生する内向き電流応答の調節機構」
川崎 敏 他 (生理学第一講座)
9:15‐9:30 座長:立川 英一
2.「脳血管平滑筋におけるagonist収縮の発生とその増強機構」
幸治 孝裕 他(生理学第一講座,脳神経外科学講座、国立療養所釜石病院)
9:30‐9:45 座長:木村 眞吾
3.「神経組織におけるカルシウムのイメージング」
佐藤 洋一 他 (解剖学第2講座、皮膚科学講座、眼科学講座、歯学部歯科麻酔学講座)
9:45‐10:00 座長:木村 眞吾
4.「ニューロステロイドの神経伝達に対する作用:ウシ副腎髄質細胞を神経モデルとした研究」
工藤 賢三 他(薬理学講座)
10:00‐10:15 休憩
10:15‐10:30 座長:吉野 直人
5.「ヒト大脳白質のグリア細胞構築」
鈴木 満 他 (神経精神科学講座、眼科学講座、岩手県立中央病院精神科、国立療養所南花巻病院、滋賀医科大学法医学講座)
10:30‐10:45 座長:吉野 直人
6.「グリオーマ細胞におけるconnective tissue growth factorの発現と血管増生への関与」
黒瀬 顕 他 (病理学第一講座、内科学第三講座、脳神経外科学講座)
10:45‐11:00 座長:菅野 祐幸
7.「ベロ毒素による中枢神経障害の発症機序とその病態ーウサギモデルを用いた解析ー」
高橋 清実 他(細菌学講座、都立駒込病院病理部、岩手大学農学部)
11:00‐11:15 座長:菅野 祐幸
8.「神経軸策損傷とグリア細胞」
遠山 稿二郎 他(解剖学第二講座、共同研究部門電子顕微鏡室、岩手大学農学部、理研BSI, 東京大学医学部、University College London, MGH, Havard Univ. School of Medicine, )
シンポジウム
― 何がどこまで見えるのか? ―
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シンポジウム開会にあたって : 小野 繁 学長
司会:遠山稿二郎・佐々木真理
13:00〜14:00
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「機能的MRI法による大脳皮質コラム構造のイメージング」
理化学研究所脳科学総合研究センター 田中 啓治 博士
14:00〜14:30
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「超高磁場MRIによる神経画像」
岩手医科大学先端医療研究センター 井上 敬 博士
― コーヒーブレイク ー
14:45〜15:45
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「新しい中枢神経系のMR撮像技術:tractography を中心として」
京都府立医科大学放射線医学教室 山田 惠 博士
15:45〜16:45
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「3T装置を用いたMRI,MRS:前立腺への応用」
神戸大学放射線医学教室
杉村 和朗 教授
16:45〜17:00
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指定発言 および 総合討論
指定発言: 佐藤 洋一 教授
江原 茂 教授
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閉会の挨拶: 小川 彰 医学部長
招待講師プロフィール
田中啓治先生
現職:理化学研究所脳科学総合研究センター・副センター長、
認知脳科学研究グループ・グループディレクター
認知機能表現研究チーム・チームリーダー
ご専門は認知活動における連合領域の研究です。電気生理学的手法と共に、近年、超高磁場(4テスラ)機能MRIを使って、脳新皮質のコラム構造に関して精力的に研究されております。すでに、第1次視覚野の眼優位性コラムのイメージングに成功されています(Neuron,32: 359-374, 2001)。国際誌Neuronの編集委員をされるなど、その研究活動は世界的に高く評価されております。
山田惠先生
現職:京都府立医科大学病院・放射線科講師
これまでに、メリーランド大学病院 ・ロチェスター大学病院・ ハーバード大学MGH等の海外の
医療・研究機関で活躍された国際派です。
ご専門は、神経系の画像診断で、特にMRIの機能画像研究(fiber trackingなど)では、現在、最も輝いている若手研究者のお一人です。ご本人の言によれば「スポーツは好き。格闘やスピードを求める傾向があって、生まれつきの体育会系です。細部にこだわれず、楽観的で何事も楽しくやるように心掛けております。」とのことです。
杉村和朗先生
現職:神戸大学大学院医学系研究科放射線医学分野教授
神戸大学医学部付属病院病院長補佐併任
日本磁気共鳴医学会・日本医学放射線学会理事
神戸大学医学部卒業,1988年から1989年,カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)放射線科,リサック教授のもとに文部省在外研究員として留学、島根医科大学放射線科教授を歴任後現職。
ご専門は画像診断学,MRI医学。オールマイティーなテリトリーをお持ちですが、腹部、特に泌尿器系の画像診断で優れたご業績をお持ちです。日本放射線医学の実質的なリーダーで、数々の国際誌の編集にも携わるインターナショナルな方です。神戸大学先端医療センターで、超高磁場MRIを使用しておられます。
(講演順)